仕事終わりに営業のNさんから電話が来て、急に飲むことになった。
Nさんと飲む時は大抵イケメンも一緒。
期待に胸膨らむ私。
待ち合わせ場所に着くと、すぐにNさんとイケメンがやってきた。
二人のよく行く居酒屋へ。しばらく飲んでいたら、イケメンが
「Yちゃんも呼ぶ?」ってLINEしだした。
Yさんは、以前イケメンと同じ会社で働いていた美人さんである。
あ、YさんのLINEは知ってるんだ…。
会社携帯しか知らない私…。
でも、Yさんとイケメンは同年代だし、入社も同じくらいだし、
そりゃ個人の連絡先知ってるよね〜
15分後にYさんがやってきた。
「お疲れ様です〜お久しぶりです〜!」
「わ〜元気でしたか〜?」
「今、どこに勤めてるんですか?」
「今はね、H町の会社だよ〜家もその近く」
「あ、じゃあ近いですね」
Nさんと、Yさん、イケメン、私でしばらく飲んで、終電が早い私は一足早く店を出た。
Yさん、会社やめてからますます綺麗になってたなぁ。
イケメンとも付き合い長いから、会話も弾んでたし。
二人で連絡取り合って、頻繁に会ったりしてるんだろうなぁ。
もしかしてYさんとイケメンって…。
Yさんなら納得だわ。美人だし、おしゃれだし、気さくだし、仕事できるし、
イケメンの隣にいても違和感ないわ。
それなのに私ときたら、ちょっと浮かれすぎてたよ。
そもそも個人の連絡先知らないくせに。
気になる人いたら、普通連絡先聞くでしょうが。
会社の携帯でしか連絡取ってないくせに、淡い期待をしすぎた。反省。
でも、もう気になりだしてしまった。
走り出したこの気持ち、止まらない。もう少しこのままで。
あと少ししたら、息切れで失速していくから、
もう少し、身体に鞭打ってみる。アラサーの恋。